今日もママに合掌。

私の人生と精神を変えた兄という人間の出来事

time 2016/07/20

最終更新日:2016/10/24

私の人生と精神を変えた兄という人間の出来事

シリアスな内容なので苦手な方は御戻り下さい。川北ベッソンですこんにちわ。

兄という人間

兄は1983年12月19日に長男として生まれユウタと名付けられ、28歳の時に自殺しました。
私は第一子を妊娠中でした。

兄は父と母、祖父と祖母に囲まれ、たくさんの愛情を受けて育ちました。
特に祖父は本当に兄を可愛がっていたそうです。
私が実家で子どもとうつ伏せで寝そべって本を読んでいる姿を見ると母はいつも
「じーちゃんもいつも、そうやってユウタに本読んでくれてたんだよね。2人で足パターンパターンてね。」
と言います。

幼稚園の時のユウタは友達の輪に入るのが苦手で、いつもひとりで遊んでいたそうです。
幼稚園の先生に「周りに溶け込めない様です。」という話をされた後に、母が園庭で遊ぶ兄を迎えに行くと
ひとりジャングルジムの前でボーっと立っているユウタを見て、涙が止まらなかった。と、母が話していました。

小学校に入ってからは少年野球チームに入りました。
運動神経はあまり良くなかったし、センスもある方ではなかった様ですが、とても努力家でした。
野球は、大学まで続けました。

中学時代は、兄の部屋が溜まり場になっていて、いつも麻雀をしていました。
小学生だった私が兄の部屋に入った時にタバコを吸っている友達がいました。
慌てて階段を降りようとすると兄が来て、ポカリと150円を渡され「頼むぞ」と口止めされた事がありました。

高校生になると、家に彼女を連れてくる様になりました。
みんな可愛くて、優しい人ばかりでした。
兄は中田英寿に似ていて、とてもお洒落でかっこいい人でした。

大学には奨学金で通っていました。途中、大学を辞めたいと親に話していたこともありましたが父と話し合い、結局は卒業しました。

大学時代は居酒屋のバイトをしていました。大学に友人はほとんどおらず、バイト先の仲間とばかり遊んでいたようでした。

大学卒業後は、千葉に就職が決まりました。
親元を離れ、初めての一人暮らしです。
初めての給料で実家にコーヒーメーカーが届きました。
母は喜んでましたが、コーヒーメーカーを毎日使うようになったのは、兄が死んでからでした。

千葉で就職した会社はいわゆるブラック会社で、体育会系で付き合いも多く、休みも少なかった為北海道にはあまり帰ってこれませんでした。
祖父が亡くなった時は休みをもらい帰ってきましたが、葬儀が終わり焼き場に移動する所で兄だけ千葉に戻りました。
焼き場に移動するバスを見送る兄は、泣いていましたが少し笑っているような、頑張って笑っているような顔でずっと手を振っていました。
就職して太りふた回り程大きくなった体の兄は、バスが離れてどんどん小さくなっても、まだ手を振り続けていました。
きっと千葉に帰りたくなかったんだと思います。

しばらくして母に、辞めて帰っても良いかと兄から電話がありました。
母は「早く帰っておいで」と言ったそうです。
この時すでに、兄の心は健康ではなかったと思います。

北海道に帰ってきてから、兄はとても楽しそうに過ごしていました。
テレアポの仕事を経て、不動産の仲介会社に就職をしました。
長年付き合って同棲し、結婚の話まで出た彼女がいましたが、うまくはいきませんでした。

兄の友人はどんどん結婚していき、兄はいつも結婚式の余興を頼まれていました。
人を笑わせる事が得意で、歌もうまく、いつも周りを楽しませていた兄は、とても友人が多かったです。
ご祝儀貧乏でした。

お洒落でしたので、買い物もよくしていました。
あれ。それ買ったの?と聞くと、おう。リボ払いな。と、よく笑っていました。

お酒が弱い癖に、よく飲みに行く兄でした。
吐きながら、トイレで寝てる事がよくありました。
私が友達と部屋で遊んでいると、酔っ払った兄が帰宅し、踊りながら部屋に入ってきた事もありました。
お茶目な兄でした。

アクティブな兄でしたが、家に籠ることもありました。
映画を観るのが好きで、1日で9本DVDを観ることもありました。
現実逃避だった気がします。
映画が見たい時は、兄におもしろい映画を教えてもらっていました。

友人の多い兄は、不動産会社の仲介ノルマを達成できないことはありませんでした。
私が引っ越す時も、兄に頼みました。
姉が引っ越す時も、兄に頼みました。

姉と私がいなくなり、実家には父と母と祖母と兄だけになりました。
姉が引っ越す時に兄は笑いながら「寂しいなー」と言いました。
とても仲の良い兄妹でした。
兄と姉はとくに、兄妹と言うよりも親友のようでした。

ゴールデンウィークの連休を兄は友人とバーベキューなどをして楽しんでいました。
姉の家で兄弟みんなで集まり、しゃぶしゃぶもしました。
連休が終わり、兄はスーツを着て仕事に行きました。
次に家に帰ってきた兄はもう、息をしていませんでした。

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自己紹介

川北ベッソン

川北ベッソン

心理学オタクの川北ベッソンはいつもママの味方。 ガサツな神経質。 マイペースで頑固。 日々の家事育児をこなす偉大なママに、敬意を込めて合掌を。                     ☆★☆イイネ!と思える記事があればSNS等でシェアして頂けると、跳ねて喜びます☆★☆ Twitter/Facebookページも、フォローボタンから是非お気軽に(^ω^)